おと・な・り
不定期映画鑑賞日記
というわけで、さくっと感想。
同じアパートの隣同士である2人が、壁越しに聞こえてくる音を通じて、心を通わせ、いつしか恋が・・・というお話
わりとありがちというか古典的なパターンで、最初から結末がある程度わかっているので、過程をどう見せるかという映画です。
夢を追いかけつつも、壁にぶつかり思い悩み、心の葛藤を抱えながら日常を過ごす2人の生活を描きつつ、物語は進行します。2人の日常が、段々とクロスオーバーしていって、ラストに向かって収束していく。その中で描かれる切なく甘いラブストーリー。
演じる2人、岡田准一と麻生久美子が何とも魅力的。岡田准一のカッコイイけど、ちょっと優柔不断的な地味な感じだったり、麻生久美子がごく普通の女性でありながらも何とも魅力的な感じもいいなと思った。
物語は進み、ラストのシーン。このワンカットのためにすべてがあるといってもよい感じで、あふれだす幸福感。
全体として流れる空気は時にざわめきつつも静かで穏やか。その分、映画の世界がすっと心の中に入ってくる感じで、見終わった後に何とも言えないすがすがしさが一服の清涼剤のように広がってきました。
小さな幸せを感じてみたい、そんな時にオススメの作品。