Che: Part One


不定期映画鑑賞日記。

カストロとともにキューバ革命を成功させ、のちにボリビアで志半ばで死んだチェ・ゲバラの物語。

2部作の1作目「チェ 28歳の革命」を見てきました。1作目はキューバを舞台に革命が成功するまでを描いた作品です。

ドキュメンタリータッチで淡々とつづられている感じで、主人公を不必要に賛美することもなく、全編通しておさえられた表現でした。

抑揚がなくて物足りないかなと思ったのですが、最後は彼の人物像を描くには、無駄な装飾はいらないのだと実感させられました。彼自身の生き様がすでに一つの作品になっているのです。

哲学的で示唆に富んだ内容で、深く考えさせられる感じです。いや、この作品自体が、観客に深く考えることを要求しているのでしょう。

それには、歴史的背景を含めた予備知識が必要なわけで、楽しむにはある程度の予習が必要なのが唯一の難点かもしれないですね。

あと、主演のベニチオ・デル・トロがひたすらにかっこいい。さすが通称「目で妊娠させる男」ですね(笑)

でもまあ、そのスクリーンを通して感じるかっこよさは、ゲバラ自体の人物像から来るものかもしれない。それが、今なお人々から愛されるカリスマ革命家ゲバラの持つ魅力なのかもしれないなと思いました。

で、作品としての評価ですが、今年1本目なので、基準点ということで控えめに星3つとしておきます。

★★★☆☆