24カラット

昨日は、安倍なつみさんの秋ツアーの大阪公演に行ってきました。

安倍なつみさんのライブを見るのは約10ヶ月ぶり。去年の秋ツアーの千秋楽以来です。それはくしくもちょうど同じ会場でのライブでした。アンコールの時、いっぱいいっぱいになって壊れてしまった彼女の姿は、いまだに鮮明に思い出されて、そこによみがえるような気がします。

あれからいろんな出来事がありました。そして、今年に入ってのゲストにカントリー娘。を迎えての本格的なソロツアー。昨年の春、秋と続いたあなた色ツアーのゲストの2人との組み合わせが好きだった僕にとって、今回のツアーが楽しめるかどうかに、若干の不安を抱えたままでの公演でした。

その不安は、もしかしたら、あの3人のなちコンが好きだっただけなのだという現実をつきつけられるのではというものでした。

安倍なつみの生粋のファンとはいえない僕にとって、その問いの答えはシビアに現実となって突きつけられてくる。そんな気がしてなりませんでした。不安を抱えたまま、定刻となり、少し遅れて幕が開く。

彼女によって一曲、また一曲と歌い上げられていきます。彼女自身の強い意志によって。ゲストのカントリー娘。も交えて、そして、MCを挟みつつ。オリジナルの楽曲と娘。の楽曲を交えながら。

懐かしめの楽曲が流れると自然と涙腺がゆるむ。いや、それくらいでは涙は流せない程に枯れてしまったけれど。

MCで作られる安倍なつみという世界。他の何にもたとえようもない強烈な安倍なつみワールド。

そして、ステージで歌い踊る彼女には何かを伝えたいという強い意志を感じられました。ああ、そうなのか、こうして歌い手としての彼女はそこにいるのだなと思った。

ライブが進むにつれて、最初に抱いていた不安はすっかり解消されていました。そして、ライブが終わるころには一つの確信を僕は抱いていたのです。

その時、いままでおぼろげに抱いていたひとつの思い、僕自身は安倍なつみの生粋のファンとはいえないけれど、安倍なつみのライブは好きかもしれないという思い。その好きかも知れないという思いは好きだという確信に変わったのでした。

24カラット。そう、びっしり詰まった混じり気一つない彼女の想いを、僕は感じ取ることができたのかもしれない・・・。