愛をインストールした日は

仕事を早めに切り上げ、帰り道にある本屋で綿矢りさの「蹴りたい背中」を購入。我ながらあきれかえるミーハーっぷり。ちなみに、「インストール」が話題になったときも同じように買いに行ったような気が・・・。このミーハーさ加減は一生治らないのかも?(笑

というわけで、帰宅後、早速読んでみる。分量も少なく、言葉も平易なのでさくさくと読めました。所要時間1時間半。本当、あっさり読めてしまうものです。

内容自体は、う〜ん、18とか19の女の子の感性なんて僕にはわかんないよと言いたくなるそんな感じ。印象に残るのは比喩の使い方くらい。心理描写とかそういうのは全然わかんなくて、ただ、文字列が体の中に吸い込まれていく感覚です。

だけど、それはものすごくみずみずしい。体の中に文字列が吸い込まれていったあとになんともいえない爽快感が僕を襲うのです。なんだろうこの感覚。遠い昔に失った感覚のような気もするし、今までに体験したことのない感覚のようにも思う。みずみずしい感性があふれだしてる感じ。

実は、これは「インストール」を読んだときと同じ感覚です。この感覚は、彼女が持っている作品の世界というか魅力のような気がします。

とりあえず、今後、彼女がどういう作品を生み出していくのかわからないけど、こういう感性を保っていって欲しいなあと思った。