エース候補

僕が真の意味でのモーヲタだったのは、中澤さんの脱退あたりせいぜいピースの9人時代くらいまでで、それ以降は付録みたいなものだったりする。それ以後、徐々にモーヲタからハロプロDDへと移行して今に至っている。

もちろん、モーニング娘。が好きかと問われたならやはり好きという答えになるだろうし、好きなものは好きであることには変わりない。でも、今の娘。にとれだけ魅力感じているのかと問われると返答に困るような気がする。

これは、単純に言えば飽きてしまったということになるし、ファンを始めた当時のメンバーがいなくなくことでファンを続ける動機が弱くなってきたとも言える。今の5,6期のメンバー達には正直それほどの思い入れがないというのもその理由かもしれない。

多分、もう現在進行形のヲタとは言えなくて、彼女たちを少し離れた視点で見ているのだろう。そして、日頃書いている文章にもそのことが反映されているように思う。

とまあ、ここ1,2年は醒めてしまっている感じだったのだが、それを覆すような存在が最近現れてきた。それは田中れいなだ。

加入が決まった当初は、この3人なら歌唱力がある彼女に期待かな程度で、あとは怖いもの知らずな感じがいいなあと思っていたくらいだったのだが、だんだんとすごいかもしれないという印象が強くなっている。

まずは、シャボン玉でのいきなりのセンター。この曲について言えば、声質がかわいい系なので結果としてどうかという感じもあった。もっとも、堂々とこなしていたのはすごいなと感心した。

で、今回のおとめ組。当然のごとくセンターポジションをとっている。しかも、それが見ていて何の違和感もなくはまっている。

Mステでのパフォーマンスもなかなかのものだった。歌はともかくダンスはどうなのかと思っていたけど十分なレベル。かっこいいというほどでもないけど面白い感じがする。また、ルックスもかわいらしい感じになっていてだんだんと向上しているようだ。そして、透明感のあるくせのないボーカルがメインボーカルにぴったりだ。

おとめ組だと石川や藤本あたりが人気なのだろうが、グループのセンターとして考えると彼女のボーカルがはまるのは納得で、その重責にしっかり答えを出してくるあたりがさすがだ。

まわりに他のメンバーをしたがえセンターをとっている図を見ると、自然と彼女にオーラを感じてしまうから不思議だ。単体で見たときには感じなかったオーラを知らないうちに身にまとっている。

地位が人をつくる的な現象が彼女に起きているのかもしれない。いや単に彼女が生まれついて持っていたものが発揮されているだけに過ぎないのかも。まあ、両方言えるのだろう。彼女にふさわしい場所に身を置くことで、潜在的な才能が発揮されているとも考えられる。

そんな彼女を中心とする「あぁ!」という新ユニットも発表され、彼女を売り出していこうという動きが強くなっている。正直、このユニットについてはちょっと疑問だが、最近、漂う停滞ムードを打破してくれる存在として、ひさびさに現れたエース候補に期待してみたい。