菊池亜衣

保田さんの卒業が、まだ10日も経っていないのに遠い過去のように思われる今日この頃。時の流れというもの本当はやいものです。
とはいっても、忘れ去ってしまったわけではもちろんなくて、毎日のようにあのときの光景を思い出しているような気がします。特に、思い出す瞬間があって、それはさいたまでゲットしてきた菊池亜衣のアルバムを聴くとき(笑。現場で買ったこともあって、そのときの情景を思わず思い出してしまいます。
菊池亜衣のアルバムをしょっちゅう聴いているのは、当然、曲が気に入っているから。伸びやかで力強いボーカルが本当気持ちよくて、聞き飽きない感じがします。たとえば、ヘッドホンなどで聴いていると耳から入ってきて音が体全体に広がっていくそんな感覚で、感性に合わない音だと耳から入ってきてそのまま消えてしまうのとはちょっと対照的です。
また、歌詞の世界にもリアリティというものを感じます。頭の中の作られた空想の作文じゃなくて、本当に体験した出来事のように情景が思い浮かんでくるそんな歌詞。
ちょっと、安易かなと思える部分もあるけど、所々にドキッとするような一節があって、深いなあと思ってしまうのです。
たとえば、次のような感じ

ああ今日も朝目覚めたらたくさんのバイキン達が
あたしの体にはいってきたよ
こんなトキにかぎってかぜをひくのは自分のせいでムカツク
もう本当に死んでしまいたい片手にもったカッターナイフ
(「弱いあたし」より)
夜ふけに鳴りだしたケイタイはいつもより沈んだ君の声
電話の向こうの声でわかるよきっとなんかイヤな事あったんだね
たあいもない話をくりかえして肝心な事は切れぎれになって
(「ともだち」より)
上にあげたのはほんの一例ですが、実際に経験していないと考えても思いつかないような内容で、すごくリアリティがあります。そして、ストレートに感情が表現されていて、着飾った感じの歌詞ではなく、歌い手の内面がストレートに伝わってくる内容です。
アーティストと呼ばれる人に必要な要素がいくつかあるとして、その中の一つにその人の持っている世界観を伝えられるかというのがあると思います。とするなら、彼女はその要素を十分持っている、そう思うのです。
まだ、荒削りな部分はあるんだけど、これからがすごく楽しみな人だなあと思います。どんな風な歌手になるかすごく楽しみな人、菊池亜衣を今後も見守っていきたいなあと思っている今日この頃。
というわけで、今日からこのサイトは菊池亜衣専用テキストサイトになります(多分、嘘。