散文

春ってのは暗くて寒い冬が終わって、草木が芽吹き、花が咲く。そういう明るいイメージなんだけど、実際には学校なら卒業、入学で環境が変わり、会社なら新入社員が入ってきて、人事異動があったりする、別れと出会いの季節で、考えようによってはちょっと憂鬱な季節にように思う。

別れってのはやっぱりさびしいものだ。卒業という儀式は一つの通過点に過ぎない。次に向かう単なるワンステップ。だけど、時として、それは涙を誘う。

毎年のように繰り返される出来事だけど、どれとして同じではない。毎回、毎回、それは違っている。前回感じた感動を再び感じることはないだろうし、今回感じるだろう感動も今までのもととは同じではないだろう。

昨日、届いたチケットの券面に印字された12人の女の子の写真に、ふとそんな感慨を抱いてしまった僕。

その姿を見て常に移り変わる彼女たちの今しか見られない最高の舞台を目に焼き付けておきたいと思った。

卒業って言葉の響きはなんて素敵なんだろう・・・。僕は、そんな卒業という儀式に特別の感慨を抱いてしまうのだ。

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