歌詞

フニャフニャの手書き文字で書かれた詞を見たとき、職業作家が書く詞の何百倍も痛いものがあった。

心にグッと突き刺さってきた。そんな詞は、職業作家じゃ絶対書けないだろうしまず無理だろうと思う。

もちろん、職業作家には職業作家としての味があるし、それはそれで重要なことではあるんだろうけど・・・(でも、そつがなくハマりがいい詞は、”フーン、なるほど”で終わってしまうことが多い)。

もしも、あのときayuが職業作家のような詞を書いてきたら・・・。

きっと、デビューはできても作詞はさせてなかったかもしれない。
浜崎あゆみさんの2ndアルバム「LOVEppears」のブックレットの中にあるavexの松浦専務のコメントの一節です。

職業作家ではなく、歌い手自身が作詞をすることの意味はどこにあるのでしょうか?

それは、歌い手自身の世界観を表現して歌で表現することだと思います。

作家と歌い手が同一であることで、詞の中に込められた世界観をより深く表現することができる。そこに歌い手自身が作詞をする意義があると思います。プロとして詞を専門に作っている職業作家の方が表現のテクニックでは通常は上です。そう考えると、職業作家が詞を作った方がいいようにも思えます。

しかし、作られた詞が歌い手に渡され、歌い手の解釈によって歌われるとき、作家が意図した意味合いと異なった形で表現されてしまう危険性があります。解釈のギャップがかえって好結果につながることもありますが、やはり、解釈の違いは作品の本来の良さを得てして損なうこととなってしまいます。

その点、歌い手自身が作詞をすればそういうギャップが発生することはありません。そのため作品全体が整合がとれたものになるのだということができるでしょう。

職業作家が作る詞の表現にも、歌い手が作る詞の表現にも、それぞれに良さがあるのでどちらが良いと評価するのは難しいところですが、歌い手が詞をつくるという効果はその作品の中にあらわれてくるものだと思います。

これは、詞に限らず、曲についても言えることだろうと思います。いわゆるアーティストと呼ばれる人が受け入れらているのは、その表現されている世界観が聴き手の共感を得ているからなのだと筆者は思っています。

では、市井紗耶香さんが歌で表現している世界観とは何なのか?をちょっと考えてみたいと思います。

☆「空」
遠くの国、しかも海外にいってしまった恋人を思う歌です。本当は、声をもっと聴きたいのに一人で頑張らなきゃと思ってしまう。すごく切ない歌ですね。

☆「失恋LOVEソング」
タイトルとは裏腹な明るい曲調。すごく前向きな詞の内容。カラオケで盛り上がろうとか、ダイエット成功だの、正直わけがわかりません。そこにある違和感、ギャップ。

本当、なにがなんだかわかりません(笑)。

でも、それは、「前を向いて胸を張って、まだまだ自信ないケド 一歩ずつ歩きだそう」という一節にもあるように、彼女自身の今おかれている状態を表現しているのだと思います。

実は、失恋とかLOVEとかそういうことにはあまり意味がなくて、彼女の今の心理を表現しているだけなのだと筆者は解釈しています。

☆「ずっとね」
個人的には、「空」と似ているなという印象を受けます。対象が恋人から、友達に変わっただけで、自分も頑張らなきゃという根底に流れているテーマは同じだと思います。


で、実は、3つの作品の中に一貫したテーマがあるのではと筆者は思っています。

すべての作品で、主人公は、何かを失ってしまっている、もしくは失いそうです。恋人が遠くに行ってしまったとか恋人にふられたとか、友達に恋人ができて疎遠になりそうだとか、そういう喪失があります。

でも、すべての曲にそういうある意味つらいなあと思わせる状況下であっても、前向きに生きていこうというメッセージが表現されています。

頼ってたもの恋人や友達を失った、ちょっと疎遠になりそうだけど、もうそういうものには頼らずに生きていこう。自分ひとりの力で生きていこうそういうメッセージ、それは、すなわち、彼女自身のおかれている境遇自体を指し示しています。

モーニング娘。というグループを離れ、自分の力で表現するアーティストになろうとした彼女、周りに頼りきりだった彼女が自立して生きていこうという意志が込められているそのように思います。

それは、18歳の女の子が自立した大人になろうというメッセージであり、一人前のアーティストになろうという意志の表現なのです。

そう、これは市井紗耶香のシンガソングライター宣言なのだと筆者は受け止めています。

<今日のニュース>
さくらももこさんがモー娘。のエッセー発売…意外な素顔発見だZAKZAK
さくらももこさんが、モーニング娘。との“小さな旅”やモノ作りを綴った「ハコイリ娘。」というエッセーを発売したようです。矢口真里さんは焼き肉を食べに日帰りで韓国へ。売れっ子は大変ですね。

歌手の安室奈美恵さんとSAMさんが離婚 コメント発表朝日新聞
電撃離婚ですか、旬を過ぎたとはいえ一般紙に載るのはさすがです。

金狼改め「ゴールデンウルフ」、オレがゲンク優勝させる!ZAKZAK
ゴールデンウルフってそのままですね。

ブランド調査:ソニー、3年連続トップ 通算5度目毎日新聞
さすがは、ソニー、ブランドとしての知名度は抜群のようです。ブランドが生み出す価値ははかりしれないものがあります。芸能界を席巻するモー娘。ブランドはどれくらいの価値があるのでしょうか、興味深いところです。

<雑記>
Musix!で突如巻き起こったなちまり祭りもようやく沈静化されたと思ったら、JUNKFOODさんにてなちまり漫画が公開されてます。

ぶっちゃけカップリングネタはあんまり興味ないんですが、マニアな方には大受けみたいです。

ごろごろアイコンか、うちでも導入してみようかな

市井紗耶香さん

ん〜、なんか誤解されそうな予感・・・。