風景


髪の毛を切りに近くの床屋まで。

家の前の道をまっすぐに一直線。ゆっくり歩いても時間にして数分。商店街のど真ん中に住んでいるなんでも近くにあって便利。

とはいえ、大型店全盛の今のご時世とあって、年々さびれていっている感じです。

そういえば、僕自身も地元で買い物することがほとんどなくなってしまいました。

子供の頃は商店があった場所が、今は普通の民家になっているというパターンがすごく多い。そのせいか、商店街なのか住宅地なのかどちらつかずの感じになってしまっています。

これもまあ時代の流れといえばそれまでだけど、町並みというか風情がなくなっていくのはさびしい。

多分、これは日本全国どこにでもある現象なのだと思う。町の個性がだんだんとなくなって、均質化された似たような風景が劣化コピーされていく。

観光地として商品価値がある場所は守られるのかも知れないけど、それ以外の場所はすこしずつ個性を失って、どこにでもある風景に置き換わっていくのでしょう。

そして、自分の生まれ育った町もそんなどこにでもある風景に置き換わっていくことにすこしさびしさを覚えるのです。