メディアミックス

金曜日。特にやることがなかったので、ひさびさにまともにテレビを見ました。最近、平日のテレビはニュースくらいしか見ないのです。

すると、ドラゴン桜の特番っぽいのをやっていました。番組自体はどうってことなくて、ふ〜んとかその程度の感想しかなかったんだけど、流れた番宣で金曜10時枠の次のドラマが「花より男子」と知って驚く。

金曜10時も傾向が変わったものだなあと。

最近、オリジナルのドラマでまっとうなものを見たことがない気がする。今に始まったことではないですが、この例のようなコミック原作がかなりの割合になっています。テレビというメディアがもうダメなのか、それともメディアミックスという手法が当たり前になっているのか。後者の考えに立てば、いいコンテンツがあれば利用するのは当たり前という答えになります。

さて、今、このTBSが楽天からの経営統合提案を受けて揺れています。そもそも、従来から、マスコミという枠で見るとテレビ局と新聞社は資本関係にあったわけだし、ドラマとかのコンテンツも出版、テレビ、映画と密接にリンクしてきました。

さらに上で述べたメディアミックスという言葉で表現されるような同じコンテンツを共有して相乗効果を上げるという手法は今や一般化している手法です。

かっては一部の人だけの新しい分野であったインターネットの世界も今や完全に一般的なものとなっています。だから、テレビというメディアがネットとリンクしていくのは当然の成り行きなんだろうと。

ただ、ここのところの動きを見ると、ネット側からのアプローチはあっても、テレビ側からのアプローチはあまりないような気がします。単に目立たないからなのかもしれないけど。

テレビというメディアにとっては現状で十分にやっていけるから、出版とのミックスはあっても、ネットというまだ未知の世界に出て行く必要がそれほどないのでしょうね。テレビという世界が規制に守られ、既得権益を持った世界なので、チャレンジの必要が乏しいということなのでしょう。

だから、今回の経営統合は、うまく実現しない可能性が高いでしょう。でも、この構造はいつか崩れます。衛星放送やケーブルテレビ、そしてネット配信などの地上波以外のテレビがもっと広がれば、従来のテレビが持っていた既得権益は崩壊します。そうすれば、状況は今までと違ったものとなるでしょう。

そして、その時に、本当のテレビとネットの融合が実現するのではないかと僕自身は考えています。