おめでとう!

飯田圭織モーニング娘。卒業から一夜明けて表現しようのない虚脱感に包まれています。飯田圭織という人対する思い入れはそれほど強くなかったのだけど、モーニング娘。に対する思い入れは強いわけで、やはり最後のオリジナルメンバーとして、2代目リーダーとしての彼女の存在は大きかったのだと改めて思い知らされたような気がする。

最近ではリーダーとしての風格が漂うようにさえなっていたと思う。どうしても娘。のファンの場合、ファンになった時のメンバー構成とか状況がその後見る上での考え方の基本となるような気がする。その点、中澤裕子がリーダーの時代から見ている分、そちらのイメージが強いけど、現実には年数的に言ってもリーダーと言えばかおりんなんだよな。

どちらかといえば、初期にうたばんで見せていた電波キャラの印象が強かったのだけど、それはもう昔話の世界なのかも知れませんね。

リーダーとしての彼女はどちらかと言えば強権発動タイプには見えず、普段見ていてリーダー色を強く意識することはなかったように思う。

だけど、昨日、メンバーの一人一人から卒業のメッセージをもらうシーンを見ていて、彼女が果たしていたリーダーとしての役割の大きさを再認識しました。

彼女がどれだけメンバーを支えていたかがよくわかったような気がした。もちろん彼女自身も支えられていたのだろうけど。

アイドルとして前面に出てスポットライトを浴びることを夢見ていた少女はいつしか大人になる中で、自分の役割を一歩ひいたところに見いだしたのだと思う。

それは同期に安倍なつみという存在がいたが故の不幸ではあります。安倍なつみを太陽とするなら彼女に与えられたのは月のポジション。

松田聖子をあこがれの人という彼女にとってはその位置はちょっとつらいものだったのだと思う。そんな彼女に与えられた一つの活躍の舞台がユニットのタンポポでした。

そのユニットタンポポを卒業したのもこの場所でした。そして、その時、彼女はきっとリーダーとしての役割に徹しようと思ったのでしょう。

そして彼女は、昨日、デビューイベントが行われた場所で、そしてタンポポとしてのラストの場所で、卒業を迎えました。

アンコールで会場一面に広がる黄色いサイリュウムが白色に変わっていく様子が、黄色いタンポポが白い綿帽子になって旅立っていくイメージを思い起こさせてくれました。

卒業にふさわしいファンからの贈り物。それを受け取って彼女は卒業していったのです。

今後の彼女の活動がどうなるかはわからないけど、彼女にはふさわしい場所がきっとあるのだと思う。そして、彼女がいなくなった後のモーニング娘。もいままで通り活躍してくれることと思います。

メンバー達、特に年長のメンバー達には自分たちが今後の娘。を支えていこうという強い意志が見えました。きっとやってくれることと信じています。

だから、彼女には心おきなく新しいステージに進んで欲しいと思う。

というわけで、改めておめでとうって言いたい。

飯田圭織さん卒業おめでとう!