なっち天使♪

仔犬のワルツ第5話。

ストーリーだけでなく登場人物すべてがちょっとクレイジーなこのドラマ。まっとうなのは、主人公の葉音と刑事役の二人くらいか。葉音にしたってやっぱりちょっとありえない役柄ではあるのですが。。。

今週は、先週のテストを取り仕切った男が殺されるところからスタート。凶器が芯也(西島秀俊)の持つ指揮棒だったことから警察に拘束され取り調べを受けることになる。

騒然とする雰囲気の中、学長はお構いなしに次のテストを発表。次のテストは、トランプのカードを引き、同じカードを引いたもの同士が対決。

内容は、囚人の前でピアノを弾いて、囚人の支持を得たものが勝ちというもの。囚人はカードを一枚ずつ持ち、良いと思った方にカードを投げ込むというスタイルで進行。女子刑務所雑居房の前に置かれた二つのピアノが対決の舞台です。

このバトルに求められるのは、音楽に深い理解を示さないだろう彼女たちにどう支持を得るのかというパフォーマンス能力です。

やがて、バトルが開始、学長の子どもたちが選んだメンバーは順調に勝利を収める。そして、最後の残されたのは、長男のつれてきた聖香と葉音の対決。

盲目のハンディを持っていて同情を葉音が有利に見える中、聖香は服を脱ぎ、胸の傷跡を見せて、重い心臓の病気であることを告白。一気に囚人達の支持を得て形勢逆転。

カードは聖香の方に投げ込まれ、葉音はここで脱落。。。と思いきや、最後に一枚のジョーカーが投げ込まれる。結果は引き分けと発表される。最後の一枚のカードは囚人の中でも凶悪な犯罪を犯した人物に与えられた他のカードすべてと同じカードを持つカードでした。

ピンチに陥りつつも最終的には主人公は生き残るとまあここまではおきまりのパターン。

ただこの後がのシーンがまた強烈なものでした。対決の場を去るさっき最後のカードを投げ込んだ囚人と一連の殺人事件を捜査してる刑事2人とが会話を交わします。

彼女に葉音に票を投じた理由を問いかけると、自らを囚人の中で一番の悪人の悪魔だと言い、葉音が自分のためだけのメッセージを込めてピアノを弾いてくれたと語ります。

そして、なぜ葉音に悪魔かどうかがわかったのかと問いかけるとその答えは彼女は天使だから悪魔の存在がわかるのだというもの。なっち天使キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

続けて、悪魔にとって天使は天敵なので、会ったら殺すと冷徹に言い放ちます。彼女はこうして殺人を繰り返してきた死刑囚で今から死刑が執行されるのです。

若い方の刑事の天使には悪魔がわかるのではないかと問い返すともし愛情を持っていたなら気付かないだろうと彼女は笑います。また、見た目ではわからない、むしろ誠実で優しく語りかけるからと付け加えました。老刑事はそいつが犯人だと予想する。

シーンが切り替わって、映されるのはピアノを弾く葉音と横で手を握りつつ不気味な微笑みを投げかける芯也。

果たして芯也は悪魔なのか。来週以降に向けて謎を残すラスト。

今回は最後の方でかなり強烈なインパクトのあるシーンが展開されたように思います。女性死刑囚役の多岐川裕美の怪演といい、学長が教授の華子に口止めを迫るシーンといいしかり。

もっとも強烈だったのは、やっぱりラストで葉音がピアノを弾くよこで不気味な微笑みを浮かべる芯也の様子。

ひとことであっさり言っちゃうのもあれだけど野島ワールドおそるべしだよなあと思った。本当クレイジーというか変態チックというか。。。

ちなみに、今回の演出は2話を演出した人と同じ長沼誠という人のようでこの人の演出回は期待できそうな感じですね。