セレモニー

横浜アリーナでは、盛大な卒業式がとりおこなわれているようですが、僕自身は、親戚の葬式に参列。親戚といっても血のつながりはないし、十数年顔も会わせたこともない人だったりします。

だから、式に参列してもまるで実感がわきませんでした。泣いてる人たちを見て、みんな悲しいんだなあと初めて気付くその程度に。

これが当事者であれば全然違うのでしょう。実際、祖母が死んだときはやっぱり悲しかった。死というものを身近なこととして体験できた、そんな瞬間だったように思う。

今、これを書いてる瞬間にも何人もの人が生まれ、何人もの人が死んでいく、だから、その一つ一つに実感を感じていたら、日常生活なんて成り立たないのも事実でしょう。だから、今日、第三者として、何の実感もわかなかったのも当たり前のことなのかもしれない。

とはいえ、これほどまで、何も感じなかったのはちょっと意外で、我ながら少し驚いた出来事でした。

とここまで書いてきてふと思ったことがあります。もし、今日、僕が横浜アリーナに観客としていたならどちらの立場だったんだろうなという疑問です。

淡々ととりおこなわれるセレモニーを何の実感もなくながめているだけだったのか。それとも、深い感慨を胸に抱き、深い感動を覚えたのだろうか。

そのことで、今の僕のモーニング娘。に対する想いを確かめることができたように思うのです。

行かなかったこと自体は、特に悔やんではいないのですが、その答えを確かめることができなかったのは少しだけ心残りだなあというのが僕の心境。