幕開け

シャボン玉音源ゲッツ!!

というわけで、ひたすら聴いているわけですが、面白すぎる。

音だけで聴いてみると、ブラウン管を通してみたときにはわからなかったものが見えてきます。

道重の逝っちゃってるシャウトといい、石川の強烈に寒いセリフといいアナーキー過ぎます。

こんな曲リリースしちゃっていいんだろうかという衝撃。

なんていったって、田中れいな。あの年齢でここまで歌えれば十分でしょう。他のメンバーのうち何人が彼女に勝ててるのかどうか疑問。

このワクワク感って、絶対ラブマを初めて見たとき以来です。

最近の停滞ムードっていろいろ原因があると思うけど、ファンサイドも制作サイドも保守的になりすぎたというのも一因だと思います。

ここ2,3年の動きって、国民的アイドルという地位を確立してしまったために冒険ができなくなった。それが足かせになって、本来持っていった冒険的で攻撃的なスタンスが失われしまったそういう過程だったと思うのです。

でも、結局、それが無難な曲を縮小再生産するだけの作業にとどまってしまって、最近はじり貧状態。

もはや、国民的なんて代名詞は絵空事。今は、そういう状態だと思います。

さて、そんななかでリリースされたこの曲。

今まで築いてきたものを何もかもぶち壊してしまえというそんな強い意志が感じられる楽曲。

それは、まるで、低迷期に一世一代の大勝負に出たラブマシーンと妙に符合します。

知らず知らずについてしまった国民的という称号を返上して、新しい領域に進もうという意志を感じるのです。

創造は、破壊の後に生まれてくるものです。

それは、シャボン玉という言葉に象徴されています。

シャボン玉は、すぐに割れてしまうはかないもの。愛なんてシャボン玉みたいなもの。彼女たちはそう歌います。

でも、そのすぐ割れてしまうシャボン玉が割れてしまった後こそが本当の勝負なのです。

みなさん、新しいモーニング娘。の幕開けにようこそ!