戦友

MUSIX!」 を見ていたら、「BAR WOODSTOCK」のコーナーに矢口が出ていた。カクテルを飲む姿を見て、そっか矢口も二十歳になったのかと感慨深く思った。
僕の脳裏の中に残っている一番古い彼女の映像は、ASAYANの追加オーディションで市井、保田と一緒に新メンバーとしてオリジナルメンバーの5人と対面するシーンだったと思う。
このときは、ファンでもなんでもなくASAYANを見るのがちょっと好きな一視聴者といったスタンスだった。だから、もしかしたら本当はもっと後のことで、脳裏に残っているこのときの映像はあとづけで見たのをリアルタイムで見たのと勘違いしているだけかもしれない。
その経緯の真偽はともかく加入した当時の1998年から数えて、かれこれもう5年になるのかと思うとこれまた感慨深い。単なるファンのくせに彼女が二十歳になったことをすごくうれしく思うし、5年間よく頑張ってきたなあと労をねぎらってあげたいとも思う。
正直に言うと、矢口のことはあまり好きではなかった。ルックスが趣味じゃないというのもあるが、前に出てくる感じの彼女のキャラクターが娘。のファンになった頃はどうにもうざったくてしょうがなかった。
今では、彼女の活動する姿を見る中で、そういった感情は薄れてきていて、むしろがんばっている彼女を応援してあげたいという気持ちの方が強い。それにグループの潤滑油のような役回りを果たしている彼女の存在は欠かせないとも思う。とはいえ、依然として、ちょっと苦手なメンバーの一人ではある。
ただ、苦手とかそういうことを通り越して、僕は今の彼女が好きだ。自然に受け入れられる存在になっている。こう思う理由は、彼女の活動している姿を見ていいなあと思えるようになったからというのが大きい。
が、それだけではなく別の理由もあるように思う。
僕は彼女に対して仲間意識そんなものを感じているように思う。これは彼女だけではなく他のメンバー全員に対してである。
発信者としての彼女たちに対して、僕自身は受け手側であり、あくまで受け身の存在だ。この間にはものすごく大きな断絶がある。だけどもいいようのないシンパシーを彼女たちに感じるのだ。
一緒に戦ってきた戦友、それくらいの僭越な意識がある。だからこそ、彼女の二十歳になったことを素直に喜びたいし、これからもその姿を見守っていきたい。僕はそんな風に思っている。
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