SAYAKA

つい先日、神田正輝の母親に葬儀に参列した松田聖子の長女SAYAKAの姿がスポーツ紙・ワイドショー等で報道されていました。今年春にも本格デビューが予想されマスコミでも大々的に取り上げられることは間違いないでしょう。去年放送されていたアイスのCMでの印象はそれほどでもなかったのですが、黒い喪服の写真で見るきりっとした表情は魅力的です。

同じSAYAKAでも生まれ持った血の違いを感じさせられずにはいられません。

この辺はある意味仕方ないことです。恵まれたデビューであれば大成功するとはいえないのがこの世界ですし・・・。また、筆者としては市井紗耶香さんには、最初のうちは地味な活動を積んでいって徐々にブレイクするような展開を望んでいるので、いきなり大々的な活躍はしなくてもいいと思っています。

正直、今の実力で売れてもらっても困るわけで・・・。

まだ何も方向性が示されていない以上、論評するのは無意味ではあると思いますが、市井紗耶香さんにも恵まれたデビューをするSAYAKAにも欠けているものがあります。それは、下積みの経験です。モーニング娘。自体企画モノという性格上、5万枚手売りとかの擬似的な下積み体験しかありません。モーニング娘。での市井紗耶香は追加メンバーであり、デビューできるかどうかわからないという体験すらありません。追加が決まった時点でデビューは約束されていたのですから・・・。

その意味では、凄く恵まれた環境にあることは間違いないでしょう。本当ならバンド組んでアマチュアで路上とかライブハウスとか歌って演奏して経験積んで、レコード会社にデモテープ持ち込んでとか・・・、そういうプロセスを得ないとダメなわけですから。まあ他にオーディションという道もあります、かくいう彼女も娘。のオーディションに受かったわけですし。

今回の再デビューも同じことで、そのあたりの努力が不要な恵まれた形のデビューです。事務所が全部お膳立てをしてくれてそのとおりに動けば話は済むのですから。もちろんUFAも一企業ですから成算のないビジネスはやらないはずです。その点では、彼女の商品価値が認められている証でもあります。

でもどうなんでしょう?

歌手としての価値よりアイドルとしての価値が認められているだけではないのでしょうか?

このままいくとどっちつかずの中途半端なポジションになりそうな気がします。それを乗り越えるには、表現者としての能力を磨くしかありません。本当の実力を周囲に認めさせる必要があります。

本当の実力を認めさせるための戦いはまだ始まったばかりです。卒業後から復帰までの1年半、どれだけの進歩があったのっていう疑問も確かにあります。でも過去を振り返っても仕方ないのも事実です。そんな批判を吹き飛ばすべく、彼女が必死に努力して結果を出してくれることを期待しています。

<1/14の予定>
特になし