見たよ

とぉ〜きぃ〜をぉ〜かけるしょぉうじょ〜♪
当サイトは「時をかける少女」研究サイトです(嘘爆


時をかける少女」の原田知世版と内田有紀版を見ました。なので感想を少し。

原田知世版>
大林宣彦監督で角川春樹事務所製作のいわゆる角川映画。大林監督の尾道3部作の第2作として数えられます。

知名度からいっても代表作とも言える作品で、これ以降に作られた「時をかける少女」はこの作品が下敷きになっているのは間違いないでしょう。実際、今回の安倍なつみ版もこの作品をベースに作られていることは間違いなく基本線も同一です。

さて、内容についてですが、1983年の作品だけあって、今見てみるとちょっと時代を感じるさせる部分も多いです。これは、アイドル映画の宿命ともいえる部分で時代を背景にしないと成り立たない面があるのは否定できないでしょう。しかし、主演の原田知世の初々しさみずみずしさは秀逸です。そして、深町君への淡い思いとその別れのあたりが涙を誘うような演出になっているように思えました。

内田有紀版>
1994年にフジテレビで放映された「僕たちのドラマシリーズ」の一作品です。全部で5回ということで、前述の原田知世版にはない数々のサイドストーリーが織り込まれ、タイムリープという主題だけでなく、人間ドラマとしての色彩が色濃く出ています。出演メンバーも豪華で、和子の妹役にブレイク前の安室奈美恵、深町君は袴田吉彦、吾朗役には河相我聞、同級生役に鈴木蘭々管野美穂といった具合で、その後の活躍ぶりを考えればすごいキャストです。

さて内容についてですが、主演の内田有紀の魅力を存分に引き出した作品となっているように思います。ボーイッシュで活発な感じの女の子なんだけど、実は繊細で過去のある出来事のことを思い悩んでいたり面があったり、また深町君と吾朗との間で揺れる恋心とか。そして、福島先生についてのサイドストーリーとか。5回とは連続ドラマとして十分な完成度を持っている作品だといえるでしょう。そして、8年前の作品なのに全然色あせていない感じも素晴らしいです。今放送しても十分通用する位の完成度だといえるでしょう。

安倍なつみ版>
内容としては、原田知世版を下敷きに現代風にアレンジしたという印象です。20歳であのみずみずしさを表現できる人は芸能界探してもそうはいないような気がします。演技の方も経験を積んでいるだけあってなかなかのものです。個人的にはちょっとくどいかなと思ったりもしますが。最初のキャスティングの時どうかなと思ったのですが、実際見てみて娘。メンバーの中だとやはりこの人しかいないなあと感じました。

作品としてもきれいにまとめられて短い時間の制約の中でうまく作られています。しかし、やはりあまりに時間が短すぎるという印象は否めないでしょう。LOVEストーリーと銘打つにはちょっとそのあたりの描写が薄いように思います。タイムリープという現象と謎解きに時間を割かざるを得ないので、どうしてもそのあたりが薄くなるのは否めないでしょうが・・・。せめて2時間くらいじっくり時間をとって見てみたかったような気がしました。


新春LOVEストーリーズを見て、市井紗耶香がやるならどの役が適任かなと思ったのですが、どうもうまく当てはまらないような気がしますね。最初、頭の中に内田有紀版の「時をかける少女」が浮かんだので、これかなと思ったのですが、どうも見返してみるとイメージに合わない気がします。そうすると、「はいからさんが通る」の紅緒とかになるんでしょうが、あれは石川梨華がやるからそのギャップが面白いのであって、彼女とか吉澤ひとみではかえってダメなんじゃないでしょうか。となると環あたり・・・?でも吉澤ひとみの美少女性には届かないような気がする・・・。


歌手としての道を歩んでいる市井紗耶香さんですが、個人的には彼女には女優さんになって欲しいと思っています。その思いは、一年半前から変わっていません。筆者が最初、市井紗耶香さんが娘。を脱退するという話を知ったとき、もちろんショックでした。それと同時に思ったのは何でシンガソングライターなのっていうことです。

歌唱力の面では正直、当時のメンバーの中でも上位ではなかったし、筆者としては将来的には歌手としては無理だろうしCMタレントか女優あたりで活躍してくれればなあと漠然とした思いを抱いていたわけで・・・。

その考えは、「ピンチランナー」を見てさらに深くなりました。演技の面ではまだまだ全然でしたが、その表情とか仕草とかなんともいえないオーラが出ているように感じました。扱いも準主役級で、主役のなっちを完全に食っているような印象すらありました。ゆえにこの方面で活躍してくれればという思いを抱くようになったわけです。

ある意味、歌手と役者は誰かになりきって役柄を演じるという面では共通ですし、歌を歌う上での感情表現は、芝居で役になりきるという部分と共通性があると思います。その点では歌手という世界にも可能性があるのかなあという期待はあります。

でも女優としての市井紗耶香さんを少し見てみたいなあと改めて感じたここ数日のことでした。

<1/7の予定>
特になし