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昨日5月5日、モーニング娘。ライブ@大阪厚生年金会館に行ってきました。
今回は「シングル大全集!!」というツアータイトルが示すとおり、今までのシングル曲36曲を全部やってしまうという贅沢な構成です。どちらかという昔の曲の方が好きな筆者は行く前から期待感でいっぱいでした。娘。のライブでこういう期待感を感じたのは本当に久しぶり。新曲のリゾナントブルーも原点回帰と呼べるような懐かしい曲調で、生で聴くのが楽しみでした。
いよいよライブスタート。まずは、新曲のリゾナントブルーから、実にかっこいいというかなんというか、多分、こういうのを娘。に筆者は求めていたんだろうと思います。アイドルグループには、当然ながらかわいらしさというものが重要なわけですが、一方でかっこよさというのも不可欠なのだという気がします。こういうかっこよさを追求していった欲しいと思う。
続いて、MCを挟みつつ、比較的最近の曲を何曲か。今のモーニング娘。の立ち位置とかそういうものを示す前半戦。これだけ楽曲があると好き嫌いはどうしても出てくるのですが、ライブ会場という空間の魔法か、目に映るものは完成されたパフォーマンス。
段々、中盤に入って、少し前の曲に入っていきます。曲を発表した当時のメンバー構成からはかなり入れ替わっているのですが、今のメンバーの曲に見えてしまう不思議な感覚。モーニング娘。はあくまでモーニング娘。であるという当たり前の事実に気づかされる瞬間です。
ただ、どうしても昔から見ている人間にとっては、それぞれの曲への思い入れというものも強いわけで、違和感も同居します。ここのパートは誰じゃなきゃという思い。でもその思いは、このグループを見る上では、必要はない思いなのかもしれない。
もっと初期の曲になると、筆者がライブに行き出す前の曲だったりして、オリジナルさえ見たことがない曲になってしまいます。そうなると初めてライブで見たときが、自分にとってのオリジナルということになるわけなので、その辺りは難しいなとは思う。
いよいよラストスパート。長い長いメドレーで、一気に過去の曲をたどります。もう少し長い尺でやってほしい曲もいくつかありました。どうしても、サビ部分を中心にするとおいしいポイントが抜けてしまうのです。とはいえ、つなぎをうまく工夫しているなという印象で、テンションは高まりました。
で、そのままエンディング、アンコールと続く。
まさに歴史を感じさせるライブでした。1曲、1曲にこめられた作り手側と受け手側の思いがミックスされた広がるというかなんというか。
通常のライブなら、ある程度、その印象を簡潔に表現できるものなのですが、今回はちょっと難しい気がする。どうしても個人的な思い入れや感情が先に立ってしまう。
ただ、そこには、ライブが終わったとき、いつも感じられる多幸感があったのだということは確かだと言いたい。